「インテリアコーディネーター」としての原点


インテリアコーディネーター

 

 インテリアが好きな方にとって、一度は憧れる職業ではないでしょうか

 私もその一人です

 

 学生の頃から建築に関わって目指す方もいれば

 時を経て身を転じ、そこから目指す方も多くいらっしゃると思います

 

 私は後者でした

 

 
 目指したときは、すでに30代半ば

 全く違う業界から興味本位だけで建築業界へ身を転じ

 未経験でリフォームの営業職になりました

 

 初めての業界では、当然のように言葉(業界用語)すら意味が分からなかった(涙)

 それでも、

 \半歩でもいい、とにかく毎日前に進む/ と心に決めて

 昨日より今日、ひとつでも多く吸収することだけを考えていました。

 

 

ターニングポイント

 
 そして、あるご夫婦との出会いがターニングポイントに


  

 

 その方は50代のご夫婦

 LDKと、お風呂や洗面脱衣などの水廻りをリノベーションしたいとのご希望でした

 水廻りの動線を整えるために一部を増築し、外観やお庭全体の外構もやり替えることに

 
 そのころ営業経験が未熟だった私にとって、かなり大きな工事でした

 

 奥様はインテリアに強いこだわりを持っておられ、

 何度も何度も打合せを重ねていきました

 

 実はこのとき、奥様はご病気のために治療をされていました

 毎回体調と相談しながら打合せに参加してくださり

 大変な時もあったことと思うのですが、

 打合せが「楽しい」とおっしゃってくださって

 

 私は営業だったので、通常ならコーディネートの担当は変わるのですが

 奥様のお身体にご負担をかけることのないよう担当は変えず、

 私がコーディネートも担当することに

 

 ーこれが私のインテリアコーディネーターとしての第一歩となったのです

 

 奥様との打ち合わせは、まるで私もそこに暮らしているかのような感覚になって行きました

 造作家具もプランし、壁面にはタイルの装飾を

 

 頭の中でイメージが膨らみ、それを形にして行くことが何よりも楽しかった

 今でも鮮明に覚えています

 

 

 このとき、

 \\インテリアコーディネートを専門に仕事をして行きたい//


 と強く思ったのです


 

 

 

これまで、そしてここから…

 
 あれから17年

 

 毎年お伺いする度に当時のことが蘇ってきます

 今でも完成した当初と変わらず、いつも綺麗で素敵に過ごしてくださっていて

 

 「ついついお友達を呼びたくて、いつも友達に自慢してるのよ」と

 嬉しそうにお話ししてくださる奥様が眩しくて

 今でも感謝の思いで胸がいっぱいになるのです

 

 

 インテリアコーディネートの仕事は、とても素敵な仕事だと思っています

 


 仕事内容は、家具や内装だけに留まることなく暮らし全般の多岐に渡ります

 

 そこに暮らす方を慮り、言葉にできない思いを具現化していく

 そんな仕事です

 

 完成形を見る時の感動はもちろんですが、

 そこに暮らす方が時間の経過と共にそれぞれの彩を加えて行く

 

 それを間近で見て感じることができるのは、

 この上ない喜びと感動となって降り注いで来るのです

 

 つらつらと長くなりましたが、これが私の原点です

 いつまでも初心を忘れず、これからも邁進し続けて行きます!

 

 ここまでお読み下さりありがとうございました

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